2025.06.30
【企業紹介】群馬県に製造拠点を構えるグローバルメーカー「マックス株式会社」
リージョナルキャリア群馬の松浦です。
マックス株式会社というメーカーをご存じでしょうか?
同社は、オフィス機器から、建築工具、住宅設備機器まで、幅広く展開している東証プライム上場企業です。ホッチキスで有名な会社といえば、思い当たる方もいるかもしれません。本社は東京にありますが、群馬県に開発本部と複数の製造拠点を構え、モノづくりの中心的な役割を担っています。
本記事では、マックスの取り組みや魅力をご紹介します。群馬県へのU・Iターンを検討されている方の参考になる情報をお届けしますので、ぜひご覧ください。
(画像引用:マックス株式会社公式HP)
マックス株式会社とは?
1942年に設立されたマックス株式会社は、航空機のウイング部品メーカーとしてスタートしました。その後、事務器の生産を開始し、社名変更や合併を経て、製造から販売までを一貫して手掛ける企業へと成長しました。
「世界中の暮らしや仕事をもっと楽に、楽しくする」
このコーポレートビジョンをもと、現場主義・顧客主義を徹底し、常に挑戦し続ける同社。現在、国内トップシェアを誇るホッチキスや電気式浴室暖房などをはじめ、グローバルに様々な製品展開をしているメーカーです。
これまでの歩みを振り返ると、失敗を恐れず挑戦し続ける姿勢が同社の成長を支えてきたことが分かります。モノづくりの会社として、非常に魅力的な環境と言えるのではないでしょうか。
(画像引用:マックス株式会社公式HP)
【本社所在地】
東京都中央区日本橋箱崎町6-6
【開発・製造拠点(群馬県)】
■開発本部 群馬県佐波郡玉村町川井1848
■玉村工場 群馬県佐波郡玉村町川井1848
■藤岡工場 群馬県藤岡市森33-1
■吉井工場 群馬県高崎市吉井町岩井800-2
■倉賀野工場 群馬県高崎市倉賀野町2644
■高崎事業所 群馬県高崎市上大類町412
■マックス高崎株式会社 群馬県高崎市吉井町岩井800-2
【事業内容】
■インダストリアル機器部門
コンクリート用ピン打機やハンマドリルをはじめとする建築工具、浴室暖房換気乾燥機や床暖房システムなどの住宅設備機器の製造・販売
■オフィス機器部門
ホッチキスやホッチキス針、プラスチックリング製本機、ラベルプリンタ、平行定規などの製造・販売
■HCR機器部門
車いす、その他福祉用品の製造・販売
【公式HP】
マックス株式会社|MAX
「鉄筋結束機」の技術力から見た同社の魅力
(画像引用:マックス株式会社公式HP)
様々な製品を展開するインダストリアル機器部門の中でも、「鉄筋結束機」は30年以上の実績を誇っています。鉄筋結束機とは、建設現場で使用される鉄筋を結束するための工具です。主に鉄筋コンクリート構造の建築や土木工事で、鉄筋を固定し、強度を確保するために使われます。
今回は、マックスを代表する製品の一つ、鉄筋結束機を紹介しつつ、同社の魅力に迫ります。
■高い技術力と製品性能
同社の鉄筋結束機の特徴は、高精度な結束力を備えつつ、スピーディーに作業できることです。さらに、耐久性や安定性が高く、過酷な現場作業での故障率の低さが高い信頼を得ています。
最新モデルは軽量で人間工学に基づいたデザインを採用しており、作業員の疲労を軽減し、長時間の使用が可能です。例えば、スタンダードモデルの「RB-442T」は、旧型と比較して結束力が1.5倍、スピードは140%もアップ。作業効率を大幅に向上させ、業界標準として認知されつつあります。
■市場ニーズの追及
グローバルな建設業界では熟練労働者の不足が課題ですが、鉄筋結束機を使えば作業時間を大幅に短縮し、初心者でもスムーズな結束が可能です。そのため、労働力不足の解決策としても注目されている建築工具です。
現在、世界的なインフラ整備により、鉄筋コンクリート構造の需要が増加しています。鉄筋結束機は大規模プロジェクトでの必須ツールとして採用されており、ケガのリスクが高い鉄筋結束作業を機械化することで、安全性の向上を実現。安全規制が厳しい欧米市場で高く評価されていることからも、その信頼性の高さがうかがえます。
■トップメーカーとしての実力
マックスは、国内外の建設現場で活躍する鉄筋結束機のトップメーカーです。海外では欧米を中心に展開しており、その品質とブランドはアジアや北米市場でも高い支持を得ています。
結束機構やワイヤ送り技術に関する特許を多数保有しており、競合他社が容易に模倣できない技術的優位性が強みです。細径鉄筋から太径鉄筋まで対応可能なモデルを展開しており、多様化する現場のニーズに応えています。
■ストック収益モデル
同社は、建設現場でのダウンタイムを最小化するために、鉄筋結束機の定期メンテナンスや部品供給、修理サービスを提供しています。
また、専用ワイヤを消耗品として使用することで、継続的なストック収益を実現。このストック収益モデルが、会社業績の安定化に大きく貢献しています。以下は、同社の直近5年間の業績推移です。
・2021年3月期:売上640億円 営業利益10.4%
・2022年3月期:売上739億円 営業利益10.1%
・2023年3月期:売上843億円 営業利益11.8%
・2024年3月期:売上866億円 営業利益14.5%
・2025年3月期:売上918億円 営業利益15.8%
業績は安定した成長を続けており、今後もさらなる発展が期待されます。挑戦したいという熱意に応えられる、安定した経営基盤を持つ企業です。
マックス株式会社の求人情報・中途採用情報
マックスでは、下記のポジションで積極的に採用を行っています。
※「2025年6月30日」時点の求人情報となります。閲覧されるタイミングによっては掲載が終了している場合もございますので、あらかじめご了承ください。
グローバルなインフラ投資や建設自動化のトレンドを背景として、中長期的な需要拡大が見込まれるマックス株式会社。特に、アジア・アフリカの新興国市場でも成長の可能性を秘めています。同社に興味をお持ちの方、群馬県へのU・Iターン転職をご検討中のエンジニアの方は、ぜひリージョナルキャリア群馬にご相談ください。