2025.12.26
【お役立ちコラム】忙しくても1週間で仕上げる履歴書・職務経歴書の作成方法 -基本編-
こんにちは。リージョナルキャリア群馬のコンサルタント、松浦です。
転職活動で最初に立ちはだかる壁――それが「履歴書・職務経歴書の作成」です。
求職者の方からご相談を受けていると、書類準備についてこんなお悩みをよく耳にします。
「ネットで調べても情報が多すぎて、どれが正しいのか分からない」
「人によって言うことが違うから、余計に混乱してしまう」
そのお気持ち、よく分かります。
でも、ここを疎かにしてしまうと、転職活動全体がうまく進まなくなることもあるんです。
そこで今回は、私がコンサルタント業務を通じて得た知見をもとに、「忙しくても1週間で仕上げる履歴書・職務経歴書の基本」をご紹介します。もちろん、これが唯一の正解ではありませんが、群馬県でのU・Iターン転職を目指す方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
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【作成前に】必要な情報の整理
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履歴書と職務経歴書は、企業に自分を売り込むための「営業ツール」と言えます。まずは、それぞれの役割を理解し、必要な情報を整理することから始めてみましょう。
■履歴書
自分の基本情報を伝える「名刺」のような書類です。氏名・住所・学歴・職歴など、ある程度決まった形式で記載します。フォーマットは市販の紙媒体のほか、Web上でも入手可能です。
■職務経歴書
これまでの経験や強みをアピールするための書類です。業務内容や成果、身につけたスキルを自由形式でまとめるもので、自分を紹介する「プレゼン資料」としての役割を持っています。
履歴書作成の基本
履歴書は形式が決まっているため、記載ミスや不要な情報の記載に注意しましょう。
【作成のポイント】
・学歴は高校卒業から記載(中学以前は不要)
・年号は西暦で統一(和暦は読みづらく、混乱のもとになりかねない)
・職歴は社名と在籍期間のみを記載(異動や昇格などの詳細は職務経歴書に記載)
・志望動機は応募企業が決まってから記載するのがベスト(空欄でもOK。汎用的な志望動機は逆効果になることも)
【記載例】
学歴
2010年3月 〇〇高等学校 卒業
2010年4月 〇〇大学 入学
2014年3月 〇〇大学 卒業
職歴
2014年4月 〇〇〇株式会社 入社
2018年3月 〇〇〇株式会社 退社
2018年4月 △△△株式会社 入社
現在に至る
職務経歴書作成の基本
職務経歴書は自由形式だからこそ、構成や表現の仕方で印象が大きく変わります。
【作成のポイント】
・職務要約を冒頭に記載(これまでの職務内容を簡潔にまとめる。3~5行程度)
・数字や成果を盛り込む(売上・件数・人数・改善率など、定量的な情報で説得力UP)
・業務内容は具体的な工程や使用ツールまで記載(単なる「〇〇業務」で終わらせない、記載例参照)
・枚数は2枚以上になってもOK(読みやすく整理されていることが肝心)
【記載例】
■職務要約
大学卒業後、自動車部品メーカーへ入社。半年間の現場実習を経て、〇〇車向け部品の設計業務に配属。CATIAを用いた3D設計から試作・評価、量産立ち上げまで一貫して担当。海外拠点との共同開発や設計品質向上にも貢献。
■職務経歴
株式会社〇〇〇
東証プライム上場 売上XXX億円 従業員数XXX人
|
期間 |
部署 |
職務内容・実績 |
|---|---|---|
|
20XX年4月 |
製造部3課 |
入社から半年間ライン作業。組立作業、機械オペレーター業務に従事 |
|
20XX年11月 |
技術開発課 |
主に国内の完成車メーカー向けの〇〇部品の設計業務を担当。 |
企業側が書類選考で何を見ているのか?
書類選考は、企業にとって「最初のフィルター」です。こちらでは企業側の視点から導き出した傾向と対策をご説明します。
【選考の流れ】
人事(採用担当)→人事管理職(課長・部長)→対象部門長→合否判定
※企業によって異なる場合もあります
【それぞれの視点】
・人事(採用担当):年齢・学歴・社数などの基本情報をチェック
・人事管理職(課長・部長):採用計画や業績に基づき、今必要な人材かを判断
・部門長(配属予定部署):スキル・経験・志望度を見て、即戦力かどうかを評価
【ポイント】
・複数の視点から書類が見られる(目を通すのは現場の責任者だけではない。専門用語に偏りすぎず、一般的な表現も必要)
・即戦力性を伝える(何ができるのか、どんな成果を出してきたのかを明確に)
【傾向と対策】
・自分語りにならず、第三者が読んでも理解できる内容に(職務経歴書は"伝わる"ことが最優先)
・定量的な情報を盛り込む(売上、改善率、担当件数など、数字で示すことで説得力UP)
・応募企業に合わせた記述(求人業務や求める人物像に合わせて、職務経歴書の内容を調整する)
まとめ
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いかがでしたか。履歴書・職務経歴書の作成は、転職活動の土台を整える大切なステップです。ここを丁寧に仕上げることで、面接へ進む可能性が高まり、希望する企業への一歩がぐっと近づいてきます。
今回お伝えした内容は、転職ノウハウのごく一部です。転職活動を始めるにあたって、「何から始めればいいか分からない」「一人では不安」という方は、地域に根ざした転職エージェントに相談するのも一つの方法です。
弊社「リージョナルキャリア群馬」は地域密着型の転職支援会社として、応募書類の作成サポートはもちろん、面接の選考対策、他にはない求人の紹介など、皆さんの転職を全力でお手伝いさせていただきます。群馬県での転職を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。