2022.09.12
「消費者物価指数」から見る群馬の生活様式
リージョナルキャリア群馬の戸塚です。
この仕事をしているとUIターンを希望される方からよく聞かれることがあります。
それは「群馬の求人は年収帯が低いから、生活が厳しくなるのでは?」ということです。
果して実情はどうなのでしょうか?
群馬県の消費者物価地域差指数について
よくニュースや新聞などで生活水準を表す際に「物価」という言葉を耳にしますね。
その中でも頻繁に使われる指標が「消費者物価指数」かと思います。「消費者物価指数」は総務省が毎月発表する小売物価統計調査をもとに作成される指標で、物価指数の一つとなっています。
では群馬県の物価水準について皆さんはご存じでしょうか。
総務省が公表する消費者物価地域差指数によると、2021年の群馬県の物価指数は96.6となっており、宮崎県に次いで全国第2位につけています。
都市別にみると群馬県前橋市はなんと96.5でこちらは全国1位につけているのです。
※消費者物価地域差指数とは:
各地域の物価水準を全国の物価水準を100とした指数値で示したものであり,全国平均を基準(=100)とした指数を,地域別(地方10区分,都道府県,都道府県庁所在市及び政令指定都市)に作成したもの
参照:総務省「小売物価統計調査(構造編)2021年(令和3年)結果」消費者物価地域差指数
群馬県は都心部まで新幹線で1時間というエリアにも関わらず、物価が非常に安くなっていることがお分かりいただけるかと思います。
特に群馬県は教育にかかる費用がとても低く、同時に住宅(不動産)費用も低い傾向にありますので、公立の教育機関を考えているご家庭や一戸建て住宅の購入を希望する方にはとても良い環境だといえるでしょう。
群馬県の県民所得について
群馬県の物価が全国的に見ても非常に安く出費を抑えやすい傾向があることを先ほどご紹介いたしましたが、「所得」についてはどうなのでしょうか。
内閣府が公表する県民経済計算によると、2018年の群馬県の一人当たりの県民所得は約328.3万円と都道府県別で上位の8位となってます。
厚生労働省が公表する賃金構造基本統計調査によると、2019年の群馬県の大卒初任給は約20.5万円とこちらも全国15位の上位に入ります。
参照:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」
首都圏エリアということもあり、賃金の水準が高く、他県へのUターンと比べても収入面のギャップも比較的少ないといえるでしょう。
まとめ
今回、群馬県の物価、所得についてデータの側面から見ていきましたが、物価が安いにもかかわらず、 県民所得が全国上位ということでUターンのメリットが享受しやすいことがお分かりいただけたかと思います。
特に群馬県では地価の安さも相まって一戸建て住宅や駐車場を必要とする自動車購入といった大きな買い物の際にグレードを上げたり、普段の生活でちょっとした贅沢ができるといった楽しみ方も可能です。
そのため群馬県へのUターンでは都心部から大きく所得を落とさず、支出を大幅に減らすことが可能となるため、生活の快適性という点でも非常にお勧めです。
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