2023.08.18
群馬を代表する電気自動車(EV)向け自動車部品メーカー「サンデン株式会社」
こんにちは。リージョナルキャリア群馬のコンサルタント、板橋です。
群馬県には自動車業界をはじめとして多くのメーカーがありますが、今回はそのなかでも地域を代表する企業であるサンデン株式会社を紹介します。
群馬県を代表するグローバル企業
サンデン株式会社は、1943年に群馬県伊勢崎市に創立。現在は東証プライム市場に上場し、従業員5,608名(2022年12月31日現在)、売上175,683百万円(2022年度)と、名実ともに群馬県を代表する老舗メーカーです。
自動車空調システムや自動車空調用コンプレッサーなどの自動車機器を生産・販売しており、次世代テクノロジーや商品の研究開発も積極的に推進しています。
また、国内に限らず海外のクライアントも多く、22か国/地域、46拠点に展開しているグローバル企業です。
EVにおける重要技術「統合熱マネジメントシステム」に集中投資
サンデン株式会社は、かつては自動販売機や電気給湯器も販売していましたが、2021年5月に中国の大手家電メーカーであるハイセンスグループの傘下に入り、それらの非中核事業からは撤退をしました。
そして同社は、2030年の社会を見据え「環境と快適が調和する豊かな社会の実現」をビジョンに掲げ、今後大きな成長が見込まれる電気自動車(EV)の領域に舵を切り、世界を代表するEV向け自動車部品メーカーとしての道を歩み始めました。
なかでも、EVの走行効率を高めるための重要技術である「統合熱マネジメントシステム」の開発に優先投資。これこそが、EVにとって外せないキーテクノロジーとなっています。
統合熱マネジメントシステムとは―
電気自動車(EV)は、一般的なガソリン車やハイブリッド車と異なり、エンジンを持っていないため、エンジンを利用した排熱を行うことができません。その結果、冷暖房時にバッテリー消耗が増加し、航続距離やバッテリー寿命の低下に繋がることが課題となっていました。
「統合熱マネジメントシステム」は、車の状態に合わせて最適な冷却や加熱を調整することを可能にします。結果としてバッテリー性能や寿命の向上、さらにはEVの航続距離の延長や搭乗快適性の向上に繋がることが期待されます。
長年培ってきた確かな技術力や、クライアントからの信頼を基盤に、時代によってさまざまなエッセンスを取り入れながら、新たな技術や製品を創出してきたからこそ、同社は国内にとどまらずグローバルに選ばれ続けています。
<参照>サンデン株式会社 企業HP
サンデン株式会社の採用状況について
昨今では、国内外問わず多くのメーカーから、将来の製品開発に向けた需要や相談依頼が届いており、一緒に走り抜く人材を積極募集しています。
実際に同社の採用担当者に話を伺ったところ、「募集背景としては新規案件獲得に伴う増員増設であり、今期だけでも数十名~数百名規模の中途採用計画を持っている」とのこと。
採用職種は、機械や電気の設計をはじめとしたエンジニア職はもちろん、生産技術やSCM、経営企画や営業など、幅広いポジションで募集中です。
なお、同社には海外に現地法人やクライアントも持っていますが、本社および工場は群馬県伊勢崎市に集中しており、基本的には転勤はありません。
そのため、住み慣れた地域で腰を据えつつも、最先端かつ最高水準の技術に触れながらグローバルに働いていきたいと考える方には、ぜひオススメしたい企業です。
※募集状況によっては求人が表示されない場合がございます。あらかじめご了承ください。