群馬県の特色
群馬県の基本情報
面積
6,362.28k㎡
2024年3月公表/国土地理院
「全国都道府県市区町村別面積調」より
人口
1,913,000人
2024年3月公表/
総務省統計局「日本の統計2024」より
人口密度
300.68人/k㎡
小数第三位以下四捨五入
群馬県の紹介・特徴
群馬県は、首都圏に比較的近い東毛地域、草津温泉がある北毛地域、中核市である高崎市の属する西毛地域、県庁所在地である前橋市の属する中毛地域の大きく四つに分かれています。「毛」が用いられているのは、古代、群馬県周辺の文化圏が「毛野(けの)」と呼ばれていたことに由来します。
また群馬県は上毛三山(赤城山、榛名山、妙義山)が有名で、尾瀬、利根川といった清流などもあり自然豊かな地域です。古くから交通の要所として栄え、中山道と三国街道、東北自動車道と関越自動車道、北陸新幹線と上越新幹線それぞれの分岐点として現在でも国内有数の交通拠点としての機能を持っています。
さらに群馬県は温泉が有名であり、草津、伊香保、四万、水上には他県からも多くの観光客が訪れます。食文化も豊かで、上州和牛や下仁田ネギ、しいたけ、きゅうり、キャベツなどの豊富な農畜産物に、おっきりこみや日本三大うどんの一つである水沢うどん、高崎パスタ、焼きまんじゅうといった独自の粉食文化があります。
群馬県の
産業・仕事について
産業構造
産業大分類 | 企業数(社) | 割合 |
---|---|---|
卸売業、小売業 | 12,646 | 19.9% |
建設業 | 8,623 | 13.5% |
製造業 | 7,955 | 12.5% |
宿泊業、飲食サービス業 | 6,672 | 10.5% |
生活関連サービス業、娯楽業 | 6,098 | 9.6% |
医療、福祉 | 4,860 | 7.6% |
不動産業、物品賃貸業 | 4,791 | 7.5% |
サービス業(他に分類されないもの) | 4,446 | 7.0% |
学術研究、専門・技術サービス業 | 2,907 | 4.6% |
教育、学習支援業 | 1,732 | 2.7% |
運輸業、郵便業 | 1,005 | 1.6% |
農業、林業 | 688 | 1.1% |
金融業、保険業 | 519 | 0.8% |
情報通信業 | 409 | 0.6% |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 235 | 0.4% |
複合サービス事業 | 60 | 0.1% |
鉱業、採石業、砂利採取業 | 26 | 0.0% |
漁業 | 11 | 0.0% |
合計 | 63,683 | 100.0% |
(総務省統計局「経済センサス」より)
産業の特徴
群馬県の産業の特徴は、工業、商業、農業がそれぞれ盛んなことです。
工業では、太田市に存在した中島飛行機株式会社(現:株式会社SUBARU)の工場を中心に大規模な自動車産業地域が確立されています。また群馬県内全体で伝統工芸品が多く生産されており、繊維製品、木工品をはじめ、竹細工や金工品、陶器・ガラス製品、和紙、瓦、そして、だるまや創作こけしなど多種多様です。
商業では、大手家電量販店である株式会社ヤマダホールディングスや株式会社ビックカメラの創業の地であることが知られています。その他、株式会社ワークマンや株式会社カインズを擁するベイシアグループは県内のみならず東日本を中心に大規模な展開をしています。
農業では、こんにゃくや嬬恋キャベツが有名で、関連して食品製造を行う企業も多くなっています。また、世界的な食品企業の日本法人であるヨーグルトの「ダノンジャパン」、シリアルの「日本ケロッグ」、アイスクリームの「ハーゲンダッツ ジャパン」は、国内唯一の生産拠点を群馬県に置いており、しばしばメディアでも取り上げられています。
さらに、これらの産業を接続する流通業も重要な位置づけにあり、交通の要所である群馬県では無くてはならない存在です。
有効求人倍率・平均年収
有効求人倍率 (2024年9月/厚生労働省 「一般職業紹介状況」より) |
1.32倍 |
---|---|
平均年収(男女計) (2024年3月公表/厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より ※諸手当を含む総支給額) |
32歳/432.9万円 |
37歳/482.6万円 | |
42歳/516.7万円 | |
47歳/528.0万円 |
上場企業一覧(証券コード順)
社名 | 本社所在地 | 業種 | 市場 |
---|---|---|---|
カネコ種苗株式会社 |
群馬県前橋市 |
水産・農林業 |
スタンダード |
藤田エンジニアリング株式会社 |
群馬県高崎市 |
建設業 |
スタンダード |
佐田建設株式会社 |
群馬県前橋市 |
建設業 |
スタンダード |
株式会社ヤマト |
群馬県前橋市 |
建設業 |
スタンダード |
株式会社コシダカホールディングス |
群馬県前橋市 |
サービス業 |
プライム |
株式会社ジンズホールディングス |
群馬県前橋市 |
小売業 |
プライム |
群栄化学工業株式会社 |
群馬県高崎市 |
化学 |
プライム |
株式会社免疫生物研究所 |
群馬県藤岡市 |
医薬品 |
グロース |
株式会社岡本工作機械製作所 |
群馬県安中市 |
機械 |
スタンダード |
小倉クラッチ株式会社 |
群馬県桐生市 |
機械 |
スタンダード |
サンデン株式会社 |
群馬県伊勢崎市 |
機械 |
プライム |
株式会社ナカヨ |
群馬県前橋市 |
電気機器 |
スタンダード |
澤藤電機株式会社 |
群馬県太田市 |
電気機器 |
スタンダード |
株式会社ミツバ |
群馬県桐生市 |
電気機器 |
プライム |
株式会社ワークマン |
群馬県伊勢崎市 |
小売業 |
スタンダード |
三益半導体工業株式会社 |
群馬県高崎市 |
金属製品 |
プライム |
株式会社群馬銀行 |
群馬県前橋市 |
銀行業 |
プライム |
株式会社東和銀行 |
群馬県前橋市 |
銀行業 |
プライム |
株式会社カチタス |
群馬県桐生市 |
不動産業 |
プライム |
株式会社両毛システムズ |
群馬県桐生市 |
情報・通信業 |
スタンダード |
株式会社ヤマダホールディングス |
群馬県高崎市 |
小売業 |
プライム |
株式会社セキチュー |
群馬県高崎市 |
小売業 |
スタンダード |
※複数の市場に上場の場合、代表的な市場のみを記載しております。また、更新日によって、最新状況と異なる場合がございます。
転職市況サマリー
【有効求人倍率】
群馬県の有効求人倍率は、令和4年12月度は1.51倍と日本全体の平均1.35倍と比較するとやや高く、全国で15位となっています。
有効求人数は20ヶ月連続での増加、新規求人数は21ヶ月連続での増加となっていますが、有効求職者については3ヶ月連続の減少、新規求職者は4か月連続減少となっています。令和3年の12月との比較でも有効求職者が6.8%減、新規求職者7.8%減と、依然求職者が少ない傾向が続いています。
参照:厚生労働省群馬労働局「労働市場速報」
【転職市場】
■自動車業界
コロナ禍などによる半導体不足で東毛エリアの自動車産業を中心にメーカーが大きな影響を受けています。特に自動車の減産にともなって売上が減少している企業が多い状況ですが、直近の半導体生産体制により徐々に回復が見込まれる企業もあります。
■半導体業界
群馬県には半導体関連企業の工場があり、半導体業界への志望者も増えています。特に最近では同業界も人手不足となっており、異業種や異業界からの受け入れの裾野も広げている傾向があります。
■建設業界
建設業界は東京オリンピック以降も好業績が続いており、県内のゼネコンや建設関連業界の募集も増加傾向です。特に群馬県は有力なゼネコンも多く、DX化を中心とした業界変革の過渡期ということもあり、現場以外の人材ニーズも増えつつあります。
■小売業界
小売業界では近隣の関東圏内含め数多くの競合他社がひしめき合っています。特に出店計画や、販売事業のDXといった他社との差別化のため、高度専門人材の採用に焦点を当てた募集が目立ちます。
■情報サービス業界
特に人材の引き合いの強い業界です。コロナ禍以降のリモートワークの推進により、県外企業に勤めながら県内で生活している方も増えており、採用が激化している傾向にあります。
その他にもさまざまな業界・業態の企業がありますが、群馬の交通の便の良さを利用し、地理的にも多方面に事業展開を目指す企業が多い印象があります。反面、伊勢崎、館林エリアなど県外に本社のある企業の工場や物流拠点の進出も増え、新たな人材ニーズの創出に繋がっています。
群馬県の暮らしについて
家賃相場(月平均/円)
1R(20~29㎡) | 37,230 |
---|---|
1LDK(40~49㎡) | 44,094 |
2LDK(50~59㎡) | 47,129 |
3LDK(60~69㎡) | 46,543 |
(2020年7月公表/総務省統計局「住宅・土地統計調査)
地価(坪単価平均/円)
1 | 高崎市 | 266,968 |
---|---|---|
2 | 前橋市 | 186,491 |
3 | 太田市 | 136,019 |
4 | 沼田市 | 135,140 |
5 | 草津町 | 116,033 |
(2024年3月公表/国土交通省「地価公示」より)
ライフスタイル
総務省が公表する消費者物価地域差指数によると、2021年の群馬県の物価指数は96.6(全国平均=100とした数値)となっており、物価の安さは全国第2位となっています。都市別にみると群馬県前橋市は96.5で全国1位となっています。
特に群馬県は、教育にかかる費用がとても低く、同時に住宅(不動産)費用も低い傾向にあります。公立の教育機関の利用や一戸建ての購入には、非常に有利なエリアだと言えます。
地理的な利点としては東京にも新幹線で1時間ほどで移動できることが挙げられます。そのため、普段は都内で仕事をしている方でも、居住地として群馬県を選択する、というケースもあります。
また、休日は郊外のショッピングモールや、近隣の県まで自動車で遊びに出かける人が多く見られます。
東毛地域・西毛地域間の移動はあまり多くはなく、西毛地域であれば高崎を経由して大宮や東京方面へ、東毛地域であれば東武鉄道や高速道路を利用して都内へと、移動経路は異なる傾向にあります。
通勤方法・時間
【群馬県内の通勤の場合】
群馬県の自家用乗用車の世帯当たり普及台数は1.59台と全国4位となっています(2022年3月末時点)。
地域にかかわらず自動車通勤が主流となっており、ほぼ毎日運転するという方も珍しくありません。特に西毛地域から東毛地域への電車移動は本数が少なく不便なこともあり、移動には車があると便利です。
【県外通勤の場合】
都内や隣の埼玉県に新幹線(高崎経由)を利用して通勤している方も多くいます。高崎駅から埼玉県大宮駅まで新幹線で約30分、東京駅まで約1時間でアクセス可能です。
東毛エリアにおいては、東武線を利用して都内に通勤通学しているケースも見受けられます。埼玉北部エリア、栃木県南部などは交通網も整備されており、場所によっては県内方面よりも通勤しやすいところもあります。
※参照:一般財団法人自動車検査登録情報協会「自家用乗用車の世帯普及台数」
自治体による暮らしの支援
群馬県には以下のような支援があります。
<支援の一例>
■住む
・高崎市移住支援金
・きりゅう暮らし応援事業(住宅取得応援助成)補助金
・とみおか暮らし奨励金
・館林市移住定住促進通勤支援金
・前橋市空き家対策補助金
■働く
・農業次世代人材投資事業
・産学官連携支援
・おおたなでしこ未来塾
※参照:群馬県HP、各自治体HP
群馬県の子育て・教育について
幼稚園・保育園数
国公立 | 私立 | |
---|---|---|
幼稚園 | 60 | 54 |
(2023年12月公表/文部科学省「学校基本調査」より)
国公立 | 私立 | |
---|---|---|
保育所 | 91 | 170 |
幼保連携型認定こども園 | 5 | 194 |
保育所型認定こども園 | 2 | 6 |
(2023年12月公表/厚生労働省「社会福祉施設等調査」より)
子育てのしやすさ
群馬県の待機児童は、県全体でほぼゼロ。自然の中で身体を存分に使った保育から、英語など多文化を身近に感じられる保育まで、成長過程に合った幅広い保育環境を選択できるという特色があります。
また県では、独自の子育て支援策として、男女ともに働きやすい職場環境を整備するための企業向けセミナー「ぐんまのイクボス養成塾」を開催し、男性の育児参加への理解促進や意識改革に取り組んでいます。
最近では新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに群馬県への移住を検討する子育て世代に対して、リモートでの情報発信も行っています。
その他にも、群馬県と県内市町村では、子育て家庭を社会全体で応援するため「ぐんまちょい得キッズパスポート(略称「ぐーちょきパスポート」)事業」を2007年から行っています。18歳未満の方や妊娠中の方がいる家庭は、協賛店舗で「ぐーちょきパスポート」を提示すると、各種特典サービスを受けることができます。
※群馬県HP、厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ」
学校数
国公立 | 私立 | |
---|---|---|
小学校数 | 300 | 3 |
中学校数 | 153 | 7 |
高校数(通信教育を含む) | 64 | 13 |
大学数 | 5 | 10 |
(2023年12月公表/文部科学省「学校基本調査」より)
教育環境
群馬県では近年の情報技術の発達に合わせ、小・中学校に無線LANや学習用コンピュータの設置を義務付けるなど、ICT教育に力を注いでいます。
2020年度からの3カ年計画では、県教育委員会とICT教育研究指定校との共同研究や公開授業などを通じて、ICTを活用した指導モデルを構築し、県内の小中学校の教育環境を整備していく、としています。
高校は、県立の場合、男子校と女子校で分かれていることが多いという特徴があります。高崎市、前橋市、太田市には私立高校も多くあるため、学業やスポーツなど、志向に応じて進路を選ぶことが可能となっています。
また、首都圏へのアクセスの良さから、埼玉県や東京都の学校まで通学しているというケースがあることも特徴の一つと言えます。
大学は国立の群馬大学をはじめ、国公立5校、私立9校、短期大学7校と、県内にも多くの選択肢が提供されています。
自治体による子育て・教育の支援
群馬県には以下のような支援策があります。
<支援の一例>
■妊娠・出産
・子育て世代包括支援センター
・地域子育て支援センター
■幼児・保育
・第3子以降保育料無料化
■学校・教育
・太田市給食費半額助成・無償化
・太田市こどもプラッツ
・桐生市未来創生塾
・太田市おおたスポーツアカデミー・おおた芸術学校
・館林市異才発掘プロジェクト「ROCKET」
※参照:群馬県HP、各自治体HP
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