企業TOPインタビュー

ICT×通信業の二本柱で描く、時代の変化に負けない組織づくり。

システム・アルファ株式会社
代表取締役 廣山 悟

更新日:2026年2月18日

群馬県生まれ。
1984年 システム・アルファ株式会社 入社。
2021年 代表取締役 就任。
※所属や役職、記事内の内容は取材時点のものです。

創業の原点は「地方でもコンピューターが使える時代」の到来。

当社は1981年、私の叔父が群馬県前橋市で創業した会社です。

1970年代は大企業だけが大型コンピューター(汎用機)を持つ時代でしたが、1980年前後になるとコンピューターが小型化・高性能化・低価格化し、企業規模にかかわらず導入できるものへと変化していきました。

当時「オフィスコンピューター」と呼ばれた機器は地方にも広がり、地元・群馬の中小企業も次々と活用を始めていました。

その頃会社員として働いていた叔父は、そんな時代の流れを肌で感じ取ってビジネスの可能性を見出し、独立してシステム・アルファを立ち上げました。

私は会社の近所に住んでいたこともあり、叔父が起業したことや、どんな仕事をしているのかをある程度は知っていました。

そして、大学卒業後にどこで働こうかと考えた結果、当時20名ほどの規模だったシステム・アルファへの入社を決意したのです。

当社は現在、ICT事業とドコモショップ事業の二本柱で運営していますが、30年ほど前に携帯電話ビジネスが世の中に出てきた頃、叔父が興味を持ち「やってみよう」と決めたのがきっかけでした。

携帯電話以外にも挑戦した事業は複数ありますが、結果として残ったのがICTと携帯電話です。

時代の流れにあわせて柔軟なビジネス形態を取りつつ、2025年には創業45周年を迎え、社員180名以上を抱える組織に成長しました。

ICTとドコモショップ、二本柱で築いた安定と強み。

事業の柱を複数もつメリットは、リスク分散ができることです。ICTとドコモショップ事業では、それぞれBtoB、BtoCで市場もお客さまも異なります。

事業構造として違うものが社内に共存しているのが当社の大きな特徴です。一方で「分散」は「特化」と比べると収益性の面で不利に見えることもあります。

確かに、一点に特化した事業で圧倒的な収益率を実現するビジネスモデルもあるでしょう。しかし、当社のような地方のSIerはお客さまの要望に合わせて価値をつくる仕事が中心です。

だからこそ、品質・コスト・納期だけでなく、サービスやお客さまに向き合う姿勢も含めた「総合力」で信頼を積み上げる必要があります。

2010年頃から、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末が進化し、ICTがより身近な存在となりました。「パソコンは計算、携帯電話は通信」という従来の住み分けがなくなり、情報通信業として当社の活躍できる領域が広がっています。

モバイル端末を含めたICTをワンストップで対応できることは、私たちの強みであり良さだと考えています。もしも創業から安定して会社の経営状態が良かったら、二本柱は考えなかったかもしれません。

どこの会社にも良い時期とそうでない時期はつきものですが、苦しい時期を経験したからこそ事業を分散し、変化の波に耐える強い組織を意識的に作ってきました。

挑戦し続ける文化と、やらないことを決める覚悟が共存した会社。

私は入社当時から、管理部門やバックオフィスの統括を担当してきました。その背景には「会社が大きくなる中で、しっかりと組織の基盤を固めたい」という叔父の願いもありました。

最初は経理担当から始めて、経営状況が安定するとともに総務・人事領域を含めたバックオフィス全体を手がけるようになり、その後に代表を受け継ぎました。

当社には先代社長の頃から「面白そうな領域があればとりあえずやってみる」気質があります。

叔父が創業時に目標としていたいくつかの会社の中には、過去の成功体験に固執して新しいことに取り組まなかった結果、事業が継続できなくなった例もあったそうです。

そんな会社を見てきた経験から、「地方企業も変化しなければ生き残れない」という想いが強く社内に息づいています。

しかし、何にでも手を出せばいいということではありません。しっかりとターゲットを絞り、市場における優位性を作り、その中でシェアを取っていくことが重要です。

東京支社開設から20年以上になる首都圏市場はICT事業の成長に寄与し続けていますし、最近では文教の分野が伸びており、人材の採用も進めています。

今後は首都圏へのさらなる展開や地場官公庁からの案件受注など、次の柱を育てる動きもあります。

単純に「これが面白そうだからやってみよう」と柱を増やすだけでは散らかってしまいますから、ひとつ広げたら同時にやめることを決める覚悟で、さらに選択と集中をしてビジネスを研ぎ澄ませていきたいと考えています。

選ばれる会社の基礎は人づくり。社員の成長を積極的に後押し。

良いビジネスを表す、売り手・買い手・世間に対する「三方良し」の考え方がありますが、当社はこれに「働き手」を加えた「四方良し」をビジョンに掲げています。競争ではなく互いに「共創」しながら前に進む会社でありたいという想いを込めました。

「四方良し」を実現するうえでベースとなるのは、社員の幸せ(働き手良し)です。すべての社員がシステム・アルファで働く価値や意義を見出し、豊かな人生を送れることが大前提だと考えています。

ますます少子高齢化が進み、多くの業界で人手不足が叫ばれる昨今、人に対する投資は企業にとって不可欠な取り組みです。

当社も社員研修や人材育成を積極的に進め、よりやりがいのある職場環境と、社員が成長実感を持てる組織づくりを推進しています。

地方の中小企業が未来を歩み続けるためには、お客さまの信頼と仲間の存在が不可欠です。「システム・アルファがあって良かった」と感じていただけること、そして「あの会社がいいよ」と人に紹介したくなる企業であることは、今後の継続的な発展を後押しすると信じています。

これまで私たちは、ICT事業とドコモショップ運営を柱に、地域の暮らしと産業を支えてきました。その中で生まれたご縁を大切にしつつ、これからも地域にとってなくてはならない存在を目指し、歩み続けます。

自ら考え動く人材を軸にして、新たな価値を生み出したい。

新卒採用では、インターンシップや会社説明会を積極的に開催し、私もできる限り顔を出します。

社長が参加していると知って驚く方も多いのですが、たとえ一人でも来てくださるなら、きちんと会って話したいと考えています。

私はもともと現場に出るのが好きなタイプなので、新卒・中途を問わず、採用する社員には入社前に必ず一度は会うことを続けています。一緒に働く仲間になるわけですから、ここは譲れないポイントです。

そのおかげか、離職者は少ないという実感がありますし、「システム・アルファはとてもあたたかい雰囲気がある」と言ってもらえることも多いです。

会社説明会などで「どういう人を求めていますか」と聞かれたら、私は「自ら考えて行動できる人」と答えます。これは昔から変わらない当社の価値観です。

ただし、入社する全員が同じタイプである必要はありません。どんどん前に出ていく人もいれば、コツコツ丁寧に積み上げる人も組織には必要です。

多様性が組織の幅をつくり、柔軟性が会社の成長を後押ししますから、「こうでなくてはいけない」と固めすぎず、いろいろな人と一緒に新しい価値を生み出していきたいですね。

編集後記

コンサルタント
戸塚 理仁

普段何気なく利用している会社のシステムやスマートフォンなど身近なものを通して地域の発展に大きく関わっているシステム・アルファ社。

廣山社長のお話からは、創業者のチャレンジ精神が廣山社長に引き継がれ、今もなお進化を続けている様子が伝わってきました。

社長自らが採用の最前線に立ち、一緒に地域の発展ができる人材を求められている姿からも同社の本気度を感じます。これまでにない分野に果敢に挑まれる姿勢を、採用の面からバックアップしていきます。

関連情報

システム・アルファ株式会社 求人情報

企業TOPインタビュー一覧

ページトップへ戻る