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「群馬発グローバル」の技術力で世界初・世界一の製品を送り出す。

太陽誘電株式会社
執行役員 人事・総務担当 山﨑 聡

更新日:2023年12月20日

1969年 群馬県生まれ。
1992年 大学卒業後、太陽誘電株式会社入社。経営管理部、中国工場出向、各種プロジェクトなどを歴任。
2021年 人事部長へ異動。
2022年 執行役員就任(現人事・総務担当)。
※所属や役職、記事内の内容は取材時点のものです。

攻めの姿勢で世界初・世界一にこだわった製品を送り出す。

当社は創業以来70年以上の歴史を持つ電子部品メーカーであり、コンデンサをはじめとする各種電子部品の素材開発から製品化までを一貫してできる強みがあります。これまでもCD-Rをはじめとした数々の世界初の商品を世に送り出しており、常に挑戦する姿勢で世界初・世界一にこだわった商品開発を進めています。

また、北米・欧州・東アジアを中心にグローバルな事業展開をしており、国内をはじめ世界16の国と地域で開発・生産・販売を行っています。

あらゆる体験を糧として若者たちにもチャンスを与え続ける。

私は群馬県の沼田で育ち、東京の大学に進学後、新卒で太陽誘電に入社しました。入社の決め手は、「腰を据えて働くのであれば、やはり地元・群馬がいい」という気持ちがあったこと、そして当時オーディオに凝っていて、「あのThat'sのカセットテープを作っている会社なら」と思ったからです。ただし、入社後すぐにカセットテープ事業からは撤退してしまい寂しくもありました。

入社後は経理系の業務が専門でしたが、その後多種多様な7つの部署を渡り歩きました。その中には畑違いの製造部や、新潟・上越の新規工場の立ち上げプロジェクト、さらには中国工場の管理部門責任者などもあり、様々な業務にチャレンジしました。

現在の人事部に移ったのは、2021年のことです。こちらも未知の世界ではありましたが、会社の将来を担う人材育成に携われることもあり、とても刺激的な毎日です。中堅社員教育にAI研修を取り入れるなど、既存の枠にとらわれない取り組みも進めています。

このように、私のキャリアは多様な経験の積み重ねでした。部署によっては職人堅気の上司に厳しいことを言われもしましたが、当時はキツイと感じている暇すらないほど必死でした。今となっては、そうしたすべての体験が人生の豊かな糧になったと感じています。

当社では、社員に若いころから様々なチャレンジをさせています。私自身も37歳のときに上越工場のプロジェクトに携わり、まっさらなところから工場を立ち上げるという貴重な体験ができました。その際も上司はあまり口出しせず、私の裁量に任せてくれたのです。

当社にはそのような経験をしてきた50代の役員も多く、私と同様、若い頃にチャンスを貰ったことでここまできています。それだけに、有能な人材を積極的に引き上げていきたいという想いが強いのでしょう。

世界第3位のシェアを支える「すり合わせ」の技術力と発想力。

私たちの会社が属する電子部品業界は、この30年の間に中身が大きく変化し、それに合わせて当社も顧客から求められる商品づくりにまい進してきました。市場の変化の波が激しく、常に新しい技術への挑戦の連続でした。

現在の主力商品はMLCC(Multi-Layer Ceramic Capacitor=積層セラミックコンデンサ)であり、世界第3位のシェアを誇っています。MLCCはスマートフォンや自動車、電化製品など電気で動くものには必ず使われているため、今後は電気自動車の普及などもあって、さらに需要が伸びると見込んでいます。

私たちの会社の強みは、このような安定的に需要の見込める主力商品があることです。MLCCの主な競合は日本企業が多く、いわば日本の強みである技術力で海外と戦える商品だといえるでしょう。こうした技術力の源は、「すり合わせ」の技術力と発想力だと思います。セラミックを焼いたり、薄いものを重ねたりする工程において、いわばすり合わせ力が求められており、それが海外からの参入障壁にもなっているのです。

こんな私たちの技術を支えているのが優れた人材の力です。独自の発想力を持ち、今あるものと自分の考えとをすり合わせて、ものを作り出していける人材こそが、私たちの強みの原動力といえるでしょう。単に今ある情報やデジタルの力に頼るだけでは海外勢に太刀打ちできず、外資に飲み込まれてしまうと感じています。

「群馬発グローバル」の高度な技術力で世界に羽ばたく。

当社の売上の約9割が海外です。そのため、社員にはいろいろな国、人種、考え、文化を受け入れられる柔軟な発想とグローバルな視点が求められています。

一方で、商品の開発および製造の中心は群馬工場で行っており、技術の中核は群馬にあります。さらに初期の量産は新潟の上越工場で行っており、安定した段階で海外へ移管しているのです。材料を生産するノウハウは日本国内の工場に限定されており、将来的にもこれらの海外移管は考えていません。

このように、当社はいわば「群馬発グローバル」であり、このギャップが面白いと常々感じています。

景気の波に関係なく優秀な人材をコンスタントに採用する。

現在、私たち人事部門に求められているのは「人的資本投資」です。費用はかけてもいいので、優秀な人材を集める。これが現在の会社の命題となっています。なぜなら、会社の安定的発展のためには優秀な人材の採用が欠かせないからです。また、人は材料と違ってジャストインタイムというわけにはいかないので、時間をかけて育成していく必要があります。

私たちが属する電子部品業界は、最終製品の売れ行きなどにより非常に業績の波が大きいことが課題でした。一時的に業績が悪くなると、採用を控えるなどして人を減らさざるを得ませんでした。しかし、今度は市場が急激に立ち上がるタイミングで売り上げが急激に上がり、「さあ、いくぞ」というときに肝心の人が足らず、増産の波に乗り切れなかった苦い経験があります。

その教訓を経て、現在は業績の波に左右されず、安定的に人材を採用していく方針をとっています。直近でもコロナ禍による物流混乱や市場の在庫調整の悪影響などが出ていましたが、採用も投資も減らさず、来たるべき時に備えています。

なぜならば、わたしたちには現在の事業が数年後には必ず伸びるという確信があるからです。こうした取り組みは一見地味にも思えますが、いざ業績を拡大しようとしているときに真価を発揮するでしょう。会社として「いくぞ!」というときに、それまで教育してきた人間がいかに頑張ってくれるか。これが重要です。だからこそ、今後もコンスタントに採用を続けていきます。

群馬から世界に羽ばたいて活躍できる人材を歓迎!

当社は群馬発グローバルの企業であり、世界を舞台に活躍できる人材を求めています。希望する人に対しては積極的に海外で多くの経験を積んでもらっています。私自身も中国で6年間、刺激的な仕事を経験して大きく成長しました。海外で仕事をするには文化や習慣の違いに対応する必要があり、自分で何でも切り拓いていく力が鍛えられます。

こうした体験は個人の仕事の幅を広げるだけでなく、会社の発展にも貢献してくれるでしょう。なお、海外に家族で駐在された御家庭では、お子さんたちが外国語ペラペラのバイリンガルになって帰って来られるケースも多いです。

当社には群馬県出身の社員が多く、当社のことをもっと知ってもらいたいという思いから、定期的に地元の高校生たちにも会社のPRをしています。実際に当社では、群馬にルーツを持つ多くの人たちが長く活躍してくれています。群馬は気候面で住みやすく、災害も少ないことが特徴です。さらに、この高崎グローバルセンターは事実上の本社機能を果たしており、近々社屋も新しくなる予定です。

これからの当社には様々な発想を持った人材が必要です。言われたことをただやるだけではなく、自分の考えを持っている人、海外の良さも知りつつ、日本的な経営ができる人材を求めています。やる気があって動ける人、海外で活躍できる人、自分で何でも切り拓いていく気概のある人を、私たちはお待ちしています!

編集後記

コンサルタント
松浦 光洋

世界初・世界一の製品を生み出している同社の魅力を強く感じたインタビューでした。移り変わる市場に対応した事業・中身の変化を実現された背景には、チャレンジをする若手と応援してくれる幹部の両方の存在があったからこそと感じました。

また、同社が手掛けるMLCC(積層セラミックコンデンサ)は幅広い用途での成長が見込まれており、そのコア技術が群馬の地で生み出されていることにワクワクしました。

群馬に生活の拠点を置きつつも、海外にチャレンジできる環境が同社にあることを、群馬県で転職を考える方に一人でも多く知ってほしいと思います。

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